震災から2年目の夏だった。

ボクは700Xを走らせて
東北に向かった。


訪ねたのは福島と宮城。
被災地を巡る10日間の旅だった。



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阪神淡路大震災を経験した自分として
なぜかわからないけれど、東北は絶対に訪ねたいと思っていた。












現地では
まだ手付かずで残されたままの
震災の傷跡があちらこちらに。


いろんなところを走った。
いろんなひとと出会った。
そして、いろんなことを知った。





福島県内の
とある温泉旅館を訪ねたときのこと。



玄関先で
おかみさんや従業員さんたちが
バイクに乗ってたった一人でやってきたボクを
本当にうれしそうに出迎えてくれた。

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「神戸から? 本当によくきてくれたねぇ…」



そして
去年は観光バスが1台も
この温泉街に来なかったこと。
今年になってやっとちらほら
お客さんが来られるようになった… と、おかみさんの話は続いた。

津波とは全く関係がないこの町なのに
放射線被害も何の心配もない場所なのに

ただ、
福島というだけで
避けられる、敬遠される…
その辛さを、何度も何度も語ってくれたことを思い出す。












震災から6年。
未だに消えない福島への風評被害。






安倍首相は「6年で節目」とこの日の会見をやめた。

震災復興も原発事故もまだ終わっていない。
「節目」もついていない。



風化させてはならない現実が
まだまだたくさん残されているはずだと思う。